Objet d' art

DESIGNER

Pierre Jeanneret

Pierre Jeanneret

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スイス・ジュネーヴ生まれ。ジャンヌレはジュネーブの美術学校で建築を学んだ後、若きウォルター・グロピウスやアントニン・レーモンドなど近代最高の建築家に影響を与えたとされるモダニズム最初期の建築家オーギュスト・ペレの建設会社に1920年から22年まで在籍し、設計と建築の専門的な知識と技術の学びを深めました。1922年からは従兄弟であるル・コルビジェと共に事務所を設立し協働を始めました。シャルロット・ペリアンとコルビュジエと3人でデザインを手掛けたLCシリーズなどの家具デザインは1929年の発表から100年に及び今尚高い評価を獲得しています。第二次世界大戦中の一時期ジャンヌレは独立しジャン・プルーヴェとの協働などの活動を行っていましたが、この大戦後にジャンヌレはコルビュジエとの協働を再開します。

1951年からコルビジェ、マックスウェル・フライ、ジェーン・ドリューと共にインドのチャンディーガルで都市計画プロジェクトに着手しました。ジャンヌレはチーフアーキテクトとして都市計画デザイン、建物の設計、施工の管理を行い、このプロジェクトにおいて最も重要な役割を果たします。インドはパンジャブ大学内にあるガンディ・バワンや大学施設、セクター17のバスターミナル、マウントビューホテル、7000戸近く建設された集合住宅などもジャンヌレの代表作となります。プロジェクトの途中でコルビジェが去った後も、ジャンヌレは14年間に渡ってチャンディーガルに滞在し、地元のコミュニティや文化の発展のために多大な貢献をしました。コルビジェはあらゆる仕事で独自の芸術性を発揮しましたが、これを実現する上でジャンヌレの専門的で技術的な側面に対する厳しい管理が必要不可欠でした。ジャンヌレのリアリスト、また調整役としての影の貢献なしにはコルビジェの生涯にわたる活動は無しえなかったとされ、現代ではチャンディーガルでジャンヌレが手掛けた家具デザインの再評価とともに、彼の歴史的な文脈における重要度について再評価が進んでいます。

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