アフラ・ビアンチンは1937年にイタリアのモンテベルーナで生まれ、トビア・スカルパは1935年にイタリアのヴェネツィアで生まれました。アフラとトビアは1957年にヴェネチア大学で建築の学位を取得。1957年から1961年まで、トビアはヴェニーニのムラーノ・ガラス工房でガラス・デザイナーとして働き、1960年に2人はモンテベルーナにデザイン事務所を開きました。ガヴィーナのデザイン（ソファ「バスティアーノ」1961年）を手掛けた後、いくつかの企業とのプロジェクトが続きます。B&Bイタリア社（ソファ「コロナド」1966年）、カッシーナ社（アームチェア「ソリアーナ」1968年）、メリタリア社（チェア「リベール」1989年）のためにデザインした作品が有名です。1964年には、ベネトン社とコラボレーションし、同社初のテキスタイル工場を設計。アフラとトビア・スカルパは、パリ、フライブルク、ニューヨークの企業のインテリアを担当しています。1973年、彼らはフロス社のためにハロゲン技術を用いた最初の照明デザインのひとつである “パピリオン “ランプをデザインしました。キャリア後期には、ファビアン（1998年サトゥルニーナ、2001年ガレト）、ヴィース（メタルランプ、スカンドラ）でも仕事をし、1950年代半ばの夫婦としての最初のコラボレーションから現在に至るまで、彼らの作品は歴史、形、機能を維持しながらも、新しいテクノロジーを取り入れています。

アフラ＆トビア・スカルパ夫妻は、1969年にコンパッソ・ドーロを、1992年には国際フォーラム・デザインを受賞している。彼らの家具はL’OEILなどの雑誌に掲載されている。2004年から2007年にかけて、夫妻はイタリア、ヴェローナのパラッツォ・デッラ・ラジョーネなどの歴史的建造物の修復プロジェクトに数多く協力した。2002年以来、トビアはイタリアのヴェネチアにあるヴェネチア大学デザイン学部で教鞭をとっている。トビア・スカルパは、デザインはルールブックのない職業であると信じてきた。FantasmaやFoglioなど、時代を超越した彼の作品は、彼のデザイン哲学と卓越した技術の両方を如実に表している。